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2014年6月28日 (土)

肥薩線白石駅にて、名誉駅長蓑田さんと嬉しい再会♪

白石駅はいつ訪れても美しく静かで、心がほっとなごむ場所です。きちんと手入れされた花壇には四季おりおりの花が咲いていて、ゴミも落書きもありません。白石駅は「SL人吉」の停車駅のなかで一番美しい駅だと思います。昔と変わらない白石駅の美しいたたずまいは、この駅をこよなく愛する元駅長の蓑田さんや、地元の方々のまごころによって支えられています。

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6月のある日、法事で東京から帰省したついでにふらりと白石駅に立ち寄ってみました。駅のホームの向こう側には、杖をつきながら一生懸命に掃除をされている蓑田さんの姿がありました。名誉駅長の蓑田さんにここでお会いするのは数年ぶりのことです。

「蓑田さん、お久しぶりです」。私が声をかけたところ、蓑田さんはびっくりしてとても喜んでくださいました。私の父と蓑田さんとは古くからの知人で、帰省してお会いするたびに「父ちゃんは元気にしとるね?」とよく声をかけてくださっていたのです。父は他界してしまったけれど、もしかしたら白石駅で蓑田さんにこうして久しぶりに再会できたのは、父のおかげかもしれないと思いました。

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お互いの近況を話していると、九州横断鉄道がやってきました。「ハイ、危なかけん、そっちにさがっといてくださいね」。蓑田さんが駅長さん時代の顔になる瞬間、現役の頃の蓑田さんと全く変らない姿を見て嬉しくなります。この日も蓑田さんは掃除や花壇の手入れをするために朝8時30分から白石駅に来ていたそうです。美しい白石駅を守り続けるために、心をこめて掃除をしてくださっている姿には本当に頭が下がります。

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蓑田さんが白石駅で鉄道マンとしての人生を歩み始めたのは、昭和17年(1942年)4月。今から72年前にさかのぼります。かつて白石駅は、芦北方面と人吉方面に分岐する交通の要衝として賑わっていたそうです。当時は白石駅の向かい側の岩戸地区が球磨川下りの終点で、白石駅前と対岸には数軒の旅館がありました。蓑田さんが着任された頃は、白石駅だけでも14名の駅員さんがいたと聞いてびっくりしました。駅のホームの裏手の山からおおいかぶさるように茂った樹木も、小さな若い木々だったそうです。

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午前11時21分。勢いよく煙を吐きながら、「SL人吉」が白石駅に到着しました。蓑田さんの笑顔がほころびます。SL人吉の停車時間は5分。何十人もの乗客の人たちが降りてきて、カメラを片手にSLと記念撮影をしたり、興味深そうに白石駅を見学していました。

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「失礼ですが、駅長さんはおいくつですか?」東京からやってきたという男性が蓑田さんに質問したところ、「今年で86歳です」。蓑田さんの答えにみんなびっくりしていました。「一緒に写真を撮らせていただいてもいいですか」、「いつまでもお元気でいてくださいね」。乗客の人たちや、機関士さんとにこやかに会話をする蓑田さんの姿はとてもいきいきとしていらっしゃいました。

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カラン、カラン、カラン♪ 鐘の鳴る音が出発の時刻を告げると、乗客たちは慌ただしく列車のなかに戻っていきます。賑やかなひとときが過ぎて、白石駅に郷愁を誘う汽笛が響きわたります。ホームに立ち、走り出すSL人吉を見送る蓑田さんは、今も昔も変わらないまなざしで白石駅によりそい続けています。

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帰り際に蓑田さんは、花壇に咲いていた小さな黄色い花を私に分けてくださいました。「よかったら持っていかんね」。蓑田さんの温かさが心にしみました。

蓑田さん、本当にありがとうございました!どうかお元気で。また白石駅でお会いできますように。

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